モトローラ「razr 40 ultra」実機レビュー!折りたたみ使用感・スペック紹介
モトローラから、ついに日本でも「razr 40 ultra」が発売されました。
中には、「製品情報だけでなく、さらに詳しく使用感を知りたい」といった方もいるのではないでしょうか。
この記事では、実際に端末を触ってわかったことを詳しくレビューしていきます。
この記事でわかること
motorola razr 40 ultraの特徴・魅力
ここでは、まずrazr 40 ultraのスペックをもとに、特徴と魅力について5点紹介します。
- 折りたたみ状態でも大きなスクリーン
- メインカメラで自撮り可能
- Snapdragon8 + Gen1でゲームも快適
- 大容量3,800mAhのバッテリー
- 落下でも適用!ディスプレイ破損修理1回無料サービス
最新の縦折りスマホの特徴を早速みてみましょう。
折りたたみ状態でも大きなスクリーン
razr 40 ultraは縦折り型のスマホの中で最大級のアウトディスプレイを誇っています。
多くの縦折り型スマホは、外側のディスプレイを小さく設計されていることが多いですが、razr 40 ultraの外側画面は本格的にサブディスプレイとして使用できます。
なんと、折りたたみ時のアウトディスプレイは3.6インチと、メインディスプレイ(内側)のほぼ半分の大きさです。
アウトディスプレイが大きいとできること
- 端末を開かなくても簡単な操作ができる
- ショートカットを作成して画面をカスタマイズ
- 音楽再生時の操作も簡単
一般的な縦折り型スマホの煩わしい点は、ガラケーのように「スマホを開かないとできない操作が多い」という点です。
一方で、razr 40 ultraは閉じたままできる操作が豊富です。ショートカットを作成して、スマホを閉じたまま、よく使うアプリを操作できます。
例えば、移動中の音楽アプリの曲のスキップや選曲といった操作も片手で可能です。
メインカメラで自撮り可能
razr 40 ultraはスマホを折りたたむことによって、自立させることが出来るので、インカメラだけでなく、外側のメインカメラでも自撮りができます。
また、razr 40 ultraのメインカメラは1,200万画素、インカメラが3,200万画素と、画素数がインカメラよりも低いです。
しかし、メインカメラの内部センサーは非常に優れており、画素数以上に美しい撮影ができます。全体的な性能はメインカメラの方が優れています。
ぜひ、インカメラではできない、ハイクオリティな自撮りを折りたたみスマホで手軽に体験してみてください。
メインカメラの自撮りでできること
- 色鮮やかな撮影
- 目線が上がった好印象な撮影
- ノーマルカメラで美肌補正
こちらの画像は筆者の個人所有しているiPhone 12 miniのインカメラでの自撮りと、razr 40 ultraのメインカメラでの自撮りを比較した画像です。
razr 40 ultraの方が肌の色ツヤや、トーンがきれいに見えます。
メインカメラで自撮りをする際は、端末を半分にたたんで撮影します。
その際にカメラはアウトディスプレイの下部にあるので、目線が自然と上がり、目に光が入りやすくなっているようです。
Snapdragon8 + Gen1でゲームも快適
Snapdragon8 + Gen1とは、2022年以降に発売された多くのハイエンドモデルに搭載されている、高性能チップです。
Snapdragon8 + Gen1によって以下のことができるようになりました。
- GPU消費電力30%低減
- GPUクロック速度10%向上
- なめらかな動きでゲームプレイを強化
GPUとは、画像などの高速処理を担っている半導体チップのことです。
GPUが膨大な量の処理を高速で行うことによって、映像を滑らかにすることができます。
この処理速度のことを「クロック速度」と呼び、1秒間に何回の演算処理が行われたかを表しています。
しかし、旧モデルでは高速処理の際に大量の電力を消費してしまうという欠点がありました。
そこでrazr 40 ultraは、Snapdragon8 + Gen1搭載によりバッテリー持ちと映像の滑らかさを改良し、より快適なゲームプレイが期待できます。
大容量3,800mAhのバッテリー
razr 40 ultraは、大容量の3,800mAhのバッテリーを搭載しています。
3,800mAhは、およそ1日中スマホを使うことができるほどの容量と言われています。
一般的に、大容量のバッテリーには2つのメリットがあります。
大容量のバッテリーのメリット
- スマホの充電が長持ちする
- バッテリー自体が長持ちする
バッテリー容量が大きいと、容量が小さいものに比べて充電の回数が少なく済みます。
そのため、バッテリー自体の使用負担が減り、長持ちすると考えられています。
スマホを購入してからしばらくして、バッテリーの消耗が早くなった、と感じたことがある方はぜひ、大容量バッテリーのrazr 40 ultraをお試しください。
ちなみに、razr 40 ultraは30W TurboPower™急速充電器(別売り)にも対応しています。
充電時間を短縮したい方は、ぜひ併せて使ってみてください。
落下でも適用!ディスプレイ破損修理1回無料サービス
razr 40 ultraの購入特典として、購入から1年の間、落下や衝撃によるディスプレイの破損修理を1回無料で行えます。
ディスプレイ破損1回無料サポートの概要
- 期間:2023年7月21日~※
- 対象製品:モトローラ正規販売店で購入したrazr 40 ultra
- 保証範囲:落下などの外的要因による、内側・外側ディスプレイの破損や故障
- 保証期間:製品購入日から12ヵ月
- 保証適用回数:1回
※予告なく終了の可能性あり
落下などによる破損は修理保証の適用外になることが多いですが、1回無料サービスがあると安心できます。
motorola razr 40 ultraの折りたたみ使用感
- カメラの使い方が自由自在
- 畳んだままでも操作性が高い
- 折り目が気にならない滑らかさ
カメラの使い方が自由自在
razr 40 ultraは端末の折りたたみを利用して、自由自在な撮影ができます。
実際に使用し、以下の3つが特に便利だったのでご紹介します。
razrならではの構え方
- 90度に折って他撮り
- 手の小さい方も折りたたむと握りやすい
- 折れ曲がり角度を自由に調節してスタンドいらず
90度に折って他撮り
撮影時、アウトディスプレイに映像が表示され便利なのは、自撮りの時だけではありません。
他撮りの際は、被写体の人物が自身の様子を確認しながら撮影できます。
例えば、旅先で友人に撮影される際に綺麗に写りたいとき、みんなでメッセージ動画を撮影するとき、など様々なシーンで役立ちます。
ほかにも、TikTokやYouTubeなどのクリエイターの方々の撮影にも役立ちそうです。
手の小さい方も折りたたむと握りやすい
razr 40 ultraは開いた状態だと、縦の大きさが170.83mm、横の大きさが73.95mmと縦長の大きな端末です。
そのため片手で撮影する際、手の小さい方だと本体が大きくて握りづらいでしょう。
そんな時は、先ほどのように端末を90度に折ると握りやすく、安定します。
当編集部で試したところ、手が大きい人でも90度に折ると、より安定して撮影できました。
長めの動画撮影や、大人数での集合写真の撮影などでカメラを構える時間が長い時や、何かを接写もしくはズームで撮影して手元を安定させたい時などに役立ちそうです。
折れ曲がり角度を自由に調節してスタンドいらず
razr 40 ultraは本体を折り曲げた状態でもカメラアプリが起動するので、スタンドがなくても撮影できます。
また、razr 40 ultraの折れ曲がり部分は、角度の段階はなく自由に調整でき、アングルの微調整も可能です。
さらにカメラを置いて撮影したい時は、設定により、カメラの前で手を開くとタイマーが起動し、タッチレスでシャッターを切れます。(moto/ジェスチャー 自撮り機能)
アングルにこだわって撮影したい方や、カメラを定位置において動画を撮影する際に便利です。
畳んだままでも操作性が高い
razr 40 ultraは折りたたんだままでも、3.6インチものアウトディスプレイで様々な操作ができます。
今回、実際にいくつかのアプリで使用感を調べてみました。
アウトディスプレイで試してみたアプリ
- Googleマップ|ルート案内なら見やすい
- Google Meet|すぐに参加したい時に便利
- Spotify|移動中のスキップ・一時停止操作が簡単
- ゲーム|簡単なゲームなら折りたたんでいてもできる
Googleマップ|ルート案内なら見やすい
アウトディスプレイでGoogleマップを使用したところ、お店を探したり、ルートを選ぶには画面が小さいように感じました。
一方で、目的地とそのルートを決めた後の、ルート案内なら 3.6インチでも十分な大きさでした。
マップを確認しながら目的地へ向かうときは、端末を半分に折ってコンパクトにできるので、持ち運びが楽です。
開くと大画面の端末なので、不意に滑って落としてしまいそうで怖いですが、小さくたたんで握りやすいので、移動中も安心でした。
Google Meet|すぐに参加したい時に便利
Google Meetのミーティングルームに入ってみたところ、簡易的なミーティング参加が可能でした。
資料の共有や、参加者の様子を詳しく見ることはできなかったですが、とにかくすぐにミーティングに参加したい時に便利でしょう。
特に、一瞬簡単な打ち合わせをしたい場合や、PCがフリーズしてしまった場合、razr 40 ultraの折りたたみが役立ちそうです。
咄嗟にスマホでミーティングに入るときに困るのが、アングルです。
razr 40 ultraの折りたたみを利用して、少し高いところに引っかければ、低い位置から撮影した印象の悪いアングルを避けて、すぐにミーティングに参加できます。
Spotify|移動中のスキップ・一時停止操作が簡単
移動中によく使われるアプリの一つとして、音楽アプリがあるかと思います。
今回、人気音楽アプリのSpotifyを使って、アウトディスプレイでどんな操作ができるか試しました。
アウトディスプレイでできるSpotifyの操作
- 再生中の曲の確認
- 曲のスキップと巻き戻し
- 曲の一時停止と再生
基本的に、移動中に行うことが多い操作は一通りできるようです。
移動中、端末をたたんでポケットに入れていたとしても簡単に曲を選べるので、ガラケーのように、折りたたみスマホだからと煩わしいシーンはなさそうです。
加えて、端末を開いた状態と折りたたんだ状態では、音量調節ボタンの+-は本来上下反転しますが、「ユーザーから見て上が+、下が-」になるように統一されています。
ゲーム|簡単なゲームならたたんでいてもできる
razr 40 ultraに元々インストールされていたゲームが3つあったので、それぞれプレイしてみました。
どれも折りたたんで、アウトディスプレイでプレイ可能でした。
ゲームアプリによっては、デフォルトのゲームでなくともプレイできるので、ぜひ普段お使いのゲームでも試してみてください。
折り目が気にならない滑らかさ
実際に端末の開閉を繰り返したところ、非常に滑らかで安定感のある使用感でした。
画面を開いた状態で折り目を指でなぞったところ、わずかに段差がありました。しかし、触らないとわからないほどの凹凸で、画面視聴にはほとんど影響がありません。
以下の画像は、ディスプレイの折り目部分を拡大したものです。
見ただけではほとんど折り目が分かりません。
90度に折ったままアプリを起動したりYouTubeを視聴したところ、折り目も違和感なく表示されていました。
また、角度の調整も自由で、ガタつく感じもなく、自撮りの際の角度調整も自由自在にできます。
motorola razr 40 ultraの折りたたみのココがすごい!
- ほとんど凹凸の無いディスプレイ
- 折ったままでも観やすいディスプレイ
- 段階は無く、滑らかな開閉
motorola razr 40 ultraのカメラ性能
razr 40 ultraのカメラ性能を以下の3つの特徴に分けてご紹介します。
- 超広角から接写まで対応
- 手ブレ補正で動いていても安定
- 風景も鮮やかに撮影
超広角から接写まで対応
razr 40 ultraのカメラは超広角や接写にも対応しています。
超広角と接写をそれぞれ撮影し、比較してみました。
超広角カメラの比較
まず、razr 40 ultraの超広角カメラと通常カメラを比較します。
超広角カメラによって撮影範囲が広がっていることが分かります。また通常カメラと比較すると超広角カメラは少し鮮やかさに劣ります。
アングルにこだわりたい場合は超広角、色彩の美しさを求めるときは通常カメラで撮影するとよいでしょう。
続いて、筆者が個人所有しているiPhone 12 miniの広角カメラとrazr 40 ultraの超広角カメラを比較してみました。
iPhone 12 miniの広角カメラで撮影した画像と比較したところ、iPhoneの方が広角の範囲が大きいことが分かります。
iPhone 12 miniの広角カメラは120°のところ、razr 40 ultraは108°なので、比較するとrazr 40 ultraの超広角カメラは少し物足りないかもしれません。
接写での比較
被写体をレンズに近づけて撮影したところ、razr 40 ultraは文字が鮮明に写っています。
接写の際にピントがぼやけてしまうと、QRコードを読み込んだり、書類の文字をカメラでスキャンがうまくできません。
写真が趣味ではない方も、接写は行う機会が多いかと思うので、ぜひrazr 40 ultraでストレスなく文字やコードを読み込んでみてください。
手ブレ補正で動いていても安定
razr 40 ultraを振りながら撮影したところ、光学式手ぶれ補正機能もあり、画像のピントがずれていません。
上下に振りながら撮影した左の画像では、看板の文字や模様まできれいに映っていたので、さらに激しく振って撮影してみたのが右の画像です。
上下が反転するほど激しく振りましたが、ピントは変わらずピッタリです。
またこの光学式手ぶれ補正は、動画撮影時も有効で、画面が大きく揺れても映像はくっきりしたままです。
加えて、撮影時に役に立つのが「水平ロック機能」です。
水平ロック機能では、水平でない時の角度のズレを白いバーで表示し、水平な時は白いバーが水色に変わります。
水平に撮影できることによって、バランスの取れた写真を撮ることができ、アングルを微調整して撮影するときに便利です。
風景も鮮やかに撮影
razr 40 ultraは風景も色鮮やかに撮影することができます。iPhone 12 miniと比較すると、彩度の違いは一目瞭然です。
旅先での記念写真や、ガーデニングやお花が趣味の方などは日々の写真が、より華やかに撮影できます。
人物だけでなく、景色や植物を撮影する機会が多い方にもおすすめです。
motorola razr 40 ultraのスペック
razr 40 ultraのスペックについて紹介します。
機種名 | motorola razr 40 ultra |
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価格 | 155,800円(税込) ※モトローラ公式オンラインショップ取扱価格 |
ディスプレイ | メイン:6.9インチ/最大165Hz アウト:3.6インチ/最大144Hz |
接続 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz / 5GHz / 6GHz) Wi-Fi 6E |
パフォーマンス | Snapdragon® 8+ Gen 1 |
メモリ/ストレージ | 8GB/256GB |
メインカメラ | 約1,200万画素メイン (f/1.5) OIS、Dual Pixel PDAF + 約1,300万画素 超広角(108°)+マクロ (f/2.2)、LED フラッシュ |
インカメラ | 約3,200万画素 (f/2.4) |
バッテリー/充電 | 3,800mAh 30W TurboPower™ チャージ対応、5W ワイヤレス充電(Qi対応) (別売り) |
オーディオ | トリプルアレイマイクシステム/ ステレオ/Dolby Atmos®/Spatial Sound/Qualcomm® Snapdragon Sound™ |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
防水性能 | IP52 |
razr 40 ultraのディスプレイは、最大リフレッシュレートが高いことが特徴的です。
リフレッシュレートとは、1秒間に描写できる画像の数を表しています。
一般的な映像を観るには60Hzあれば十分といわれているところ、razr 40 ultraはアウトディスプレイが最大144Hz、メインディスプレイが最大165Hzもあります。
この、リフレッシュレートを実現するために重要なのが、端末のパフォーマンスです。
さらに、高性能なSnapdragon 8+ Gen 1を搭載し、美しい映像体験を実現します。
また、オーディオのレベルも高く、デュアルステレオにはドルビーアトモスを搭載しており、周囲から聞こえてくるようなサウンドが魅力です。
加えて、指紋認証や生活防水を備えており、使い勝手も良いです。
razr 40 ultraは、映像や音響そして撮影にこだわった機種であることが伺えます。
motorola razr 40 ultraの実機レビューまとめ
ここまでrazr 40 ultraをご紹介してきましたが、改めてrazr 40 ultraの魅力をまとめると以下の3点です。
motorola razr 40 ultraの魅力
- 縦折りスマホ最大級のアウトディスプレイ
- 画素数だけに頼らない多機能高性能なカメラ
- 自由自在な折りたたみ
縦折スマホ最大級のアウトディスプレイは、その大きさを活かして多様な操作が可能です。
また、採光が優れたカメラで、明るく鮮やかな写真を撮れます。
そして特筆すべき点は、自由自在に折りたたむことができる点です。安定した折り目によって「razr 40 ultraならではの構え方」を改めて3つ紹介します。
- 90度に折ってハンディーカメラのように持つ
- 本体を折って、スマホスタンド不要
- 折りたたんだ本体を棚やモニターに引っかける
縦折りを駆使して、従来のスマホではできなかった様々な使い方ができます。
razr 40 ultraは、ただ縦折りが珍しいわけではなく、滑らかな折り目が実現する実用的な次世代スマホです。
話題のmotorola razr 40 ultraを、ぜひ今のうちに手に入れてください。